鬱・休職からの転職あれこれ
前回の日記から大分空いてしまいました。。。
今回は鬱空け・実質は治療中に転職したお話です。
尚、今に至るまで2回転職をしていますが鬱歴が2回とも響いてますのでその辺含めた体験談をつづってみようと思います。
1回目の転職@休職からの転職
1回目の転職の時は、休職→転職と所属していた会社に行かないまま転職してしまいました。
元の理由は休職中の手当てが切れる1か月くらい前に通達があり、また俗にいう退職勧告に近いものを受けてしまい、いよいよ…となったのがきっかけでした。
この時、鬱で休んでいたのをばれないように何とかしようとネットで調べましたが結論「源泉徴収票でばれる」という結論に至りあきらめました。
なぜばれるかは下記、休職から転職できるのかをご参照くださいまし。その為、大小転職サイト、エージェントを活用し約1か月半で転職先を決めて転職することができました。
2回目の転職@黒歴史が消えたと思っていたのに…
1回目の転職先の仕事は楽しかったものの、とにかく収入が安すぎる&毎日終電近くまで仕事をする&土日に必ず資料作成が発生するorzという社畜生活だった為、このままでは鬱にならなくても病気になる自信があったので約1年8か月で2回目の転職を試みました。
この時、前回の源泉徴収票問題はクリアになったと思っており、普通に当時の安月給を記載し、転職活動を行いました。
結果、今の会社が当時の給料の1.5倍くらいでオファーでたのでワッショイ!ワッショイ!言いながら移ろうとしたのですが、トラップがありました。
年収把握のために”2年分”の源泉徴収票を求められました。
これがやばかった。1年分は安月給でよい。もう8か月分が安月給8か月分はまだしも、前職の4か月分が丸々ない状態なのでこれがやばかった。
ただでさえ安い給料がさらに2/3くらいになってしまい、すごい悩みました…。
結果、自己都合による休職(この場では理由記載を自粛)とし乗り切りました。
かなり当時人事間で揉めたみたいですが…。
なんにせよ、1年以上今の会社に問題なく正社員でいるので大丈夫なんだと思います。
そんなこんなで源泉徴収票には気を付けましょう。あとのことは履歴書に明らかに部署が本部付きとか人事付きとかになっていなければ入社時に2年分の源泉徴収を求められない限りは大したことないと思います。普通に転職できます。
そもそも休職から転職できるのか
そもそも休職から転職できるのか?休職から転職するときに一番困り、悩んだのはこれです。
結果から言うともうすでに上記で述べている通りできます。
もうひとつ休職を隠したまま転職できるか?
これはその人の状況次第です。どんなに履歴書をきれいに書こうが実績を取り繕おうが源泉徴収でばれます。
有休消化で休職している人は普通に給与を支払われている状況なので問題ないと思いますが私のように長期休職し手当てをもらってしまった人間は厳しいと思います。
よくはないですがごまかせても2か月だけだと思います。
なので休職手当を長期もらった状態で転職希望の方はその旨をきちんと受ける企業にもエージェントにも伝えたうえで転職活動するほうが良いです。
というかそれしかないです。一度安定した収入を得るか、それでも隠したいなら会社を辞めて1年くらい無職になって旅をしていたことにするのが良いです。
さて、話を戻して休職からの転職。
私の場合は100近くエントリーして書類通過が5社くらい、通過したところはすべて内定もらえました。
どんな企業体質であれその会社はまた休むかも、というリスクを受け入れて採用していただけたのでまったくできない、というわけではないです。
ただし、やはり大手や毎日出社が絶対、という企業は相当ハードルが高い、というのが今普通にサラリーマンをしていて改めて思うところです。
履歴書の書き方
履歴書。私も悩みましたし周囲も悩むポイントとして”休職を書くか”ですが、個人的には部署に所属している間は書かなくてよいと思います。
ただし、部や課があるのに本部付き、になってしまった場合は間違いなく見抜かれるので注意が必要です。
それが直近の経歴でなかったり半年以内位であればしれっと書いて資料作成とか書いてしまえばよいですが、あまりに長いと見抜かれます。
あとは面接で職務経歴聞かれるときにそこに着弾しないよう、フォーカスしてくれそうな業務のところを手厚く記入するなどして対処すればよいかなと思います。
不調だな、と思った時の休み方
休職してから転職すると個人的に一番怖いのは休めないプレッシャーでした。どのサイトを見てもよくある意見やコメントが”半年は這ってでも行け。”ごもっともなんです。休んできた人間が信頼を得るためには這ってでも行かないといけないです。
ただ、それで体を壊しては元も子もないです。
それに私の場合、1回目の転職はまだ薬を服用していたので調子の波も大きかったです。そして休職明けだと体力も乏しく虚弱になっていて正直休まずに行くのは厳しいです。
なので、もし新しい職場にフレックスがあるならフレックスを使いましょう。
なければ本当にダメなときは風邪が一番です。ある種、メンタルの不調は風邪のひきはじめみたいなものなので、そこで立て直さないとどうしようもないです。そして一番大事なのは頑張りすぎて後でドカンと休むよりも1日休んで立て直せるようにするのが大事だと思います。翌日小言を言われるかもしれませんがまた出社出来てよかったと思うのが一番です。
なので、もし休んでしまってすごい罪悪感に駆られてもまずはいったん落ち着けて立て直すすべを覚えていってもらえたらと思います。
尚、私の場合、風邪、と言い続けていたら本当に虚弱になってしまい風邪やウイルスもらいやすくなってしまいました…。
終わりに
なんかだらだらとした記事になってしまいましたが、休職からでも転職はできます。
ただし、現実問題として
・隠そうにも源泉徴収票でばれる→1年働くor無職になれば気にしなくてよい
・休職明けの人間をとる企業はある。ただし、少ない
・履歴書は無理に休職を書く必要はないが期間による
この辺は今の自分の状況と照らし合わせる必要があります。
今休職されていて、転職を悩んでいる方、辛いかもしれませんが現実と向き合って、でもあきらめず、腐らず絶望せず頑張ってもらえればと思います。
裏を返せば、
・休職明けの転職はその後の1年がカギ
・休職を知ったうえで受け入れてくれる会社は自身の状態に理解があり、調整がしやすい(はず)
・鬱になっても履歴書は傷つきにくい(鬱になる前の経験が助けてくれる)
と悲観的にならなくてもいいこともあるので何とかなります。
なので、ほんと絶望せず進んでみてもらえればと思います。
もしこんな場合どうするの?という疑問があればコメントやメールいただければつたない私ですが相談に乗りますので何かあればいってくださいまし。
それでは今宵はこの辺で。
明日寝坊しませんように…
うつ病にかかる前から回復までの沿革
鬱になってから回復までのプロセスは人それぞれですが一例として私の例をあげておきます。
簡単に箇条書きで紹介していきます。書き出して困ったところを今後記事ネタにしたいと思います。
鬱病になる前【予兆】
もともと18時間労働しようが昭和なパワハラ受けようがご褒美と思えるどM体質だったので鬱とは私も周りも無縁だったのですが、当時の上司がどうにもいろんな意味でクラッシャーでした。そこの下で仕事し始めてから半年経過しようという際、当時は気づいてなかったのですが今考えるとおかしな状態になってきていました。
・周りに対してやたら攻撃的になる
・集中力のムラが激しくなる
・ネガティブなことをSNSで発信しまくる
・周りに苛立ちまくる、周りの声や視線がすごく気になりだす
・部屋を全く片づけられなくなる(もともと汚かったが油断するとゴミ屋敷に近くなる)
・全く寝れない。寝付けない。
周りからは言い方がきついだの当時の彼女からもおかしいといわれながらそれにすらかみついて全く自分の状態を理解できてませんでした。
鬱病になっちまった【始まり】
上記の状態からまた半年くらい経過したときにはもう完全に発言や態度がやばかったようです。
ようです、というのはその時の記憶がほとんど曖昧で周りから聞いていた状態からしかわかってません苦笑。
とりあえず覚えているのは壊れる前日飲み会に参加して、朝起きたけど布団から出れなくて着替えていくと震えがどんどん出てきて何とか着替えて玄関まで行ったけど震えすごすぎて外出れなくてとりあえず会社に一本電話入れて休んだこと。電話なると震えが止まらなくなって電源切ったこと。気づいたら知り合いに病院連れていかれて鬱と診断されたこと。
そっから一か月とりあえず休みました。
第一休職期【どん底】
上記の通り一か月休みました。あんまり記憶がないですがほとんど寝て過ごした記憶があります。今まで寝れなかったのが嘘だと思うくらい寝ました。毎日18時間くらい一日寝ていた気がします。
書いてて思い出しましたが休んでる間上司が家に来てピンポン連打されたときは震えが最高潮に達しましましたw布団にまるまって余計動けなくなったことを覚えています苦笑
会社の対応としては部下の状況把握で大事なのですが、でもあれは辛かったー。
その他はただ彼女がいたので土日はなんとなく一緒にいて助けてもらえていたと思います。。。そのくらい記憶が薄い苦笑
負傷復帰からの第二休職期【安らぎ】
休みだして一か月経過し医者からもう一か月延長してもらい少し経ったぐらいだったと思いますが、上司の上の上司から連絡が個人携帯のSMSに入ってきて(会社形態は電源切っていたので)、一度話をしたいと言われ話しました。内容は
・来月から何とか復帰してほしい
・上司がダメなのは理解したので何とかする
・異動も考えるので抱えているプロジェクトの引継ぎとクローズまで何とかしてほしい
の三点だったと思います。
必要とされている!と勘違いしOKしてしまいました。
当時の自分に言いたい。やめとけ、と。
完全に悪手でした。戻ったもののトリガーとなった上司はいるし環境変わっていないし、自分の精神状態もうわべしか回復してない。
おまけに好きな時間に来て好きな時間に帰っていい、と言われましたがそれも罠できっちり勤怠つけられてました笑
とりあえず休みながら上記のノルマを2か月でこなしお役御免で異動となりました。
異動先で新しい上司からしばらく休め、と言われ、やっと働ける!と思っていたけどダメと言われたら仕方ない…ということで再び休職となりました。
でも今考えれば休ませてもらって正解だった思います。
なんせその直後彼女と別れることとなり頑張る理由も失い、もうどうでもよくなっていたので今考えると働いていたらなお最悪な事態になっていた気がしますw
そんなこんなで半年間、ゆっくり朝起きて夜寝ることを心掛けてあとは散歩したり表に出る訓練や日中仕事の代わりに勉強するなどして少しづつ戻る訓練をしていきました。
復帰と休職ループ【停滞期】
そんなこんなで半年休んでリハビリ出社から復活しました。リハビリ出社は段階があって
1st phase:会社に来てすぐ帰る→2週間
2nd phase:会社に来てAMまでいる→2週間
3rd phase:定時までいる→2週間
確かこんな感じでこれが実現できて復帰でした。
これが当時の私にはすごい苦痛でした。周りの目が気になって仕方ない。
気にするなと周りに言われても気になって仕方ない苦笑
そんなこんなで復活にこぎつけたのですが、体調の波がやっぱり出ていて休んだりしていたわけですが、ある時立て続けに休んだ時にまた休みなさい。と言われ休むことに。
そしてまた休んで異動して復帰してまた休んで…となりどうすればいいのかわかんなくなっていました。
この辺なんでこうなったか、なぜ辞めなかったのかは別の機会に書こうと思います。
休職からの思い切って転職【回復期】
休職して半年近くなったある日、会社の書類で
来月から傷病手当が出ません。
という恐ろしい手紙が来ました。焦りました。すごく焦りました。
病気になってから1年半経過すると傷病手当が出ないという規定があり、それをなくなる直前に把握しました。
もっと早くいって!
とか思いましたがそもそも休む時に書類をもらっていたので文句は言えませんでした。
そんなこんなで復帰か、転職か、実家に帰るか、ホームレスになるか。死ぬか、の3択になったのですが休職半年間のおかげで劇的に状態が安定していたので、復帰か転職かで考えました。
結果、転職を選択。
ただし、休職明けの転職だったのと源泉徴収などで全部ばれるので休んでいたことをオープンにしなきゃいけない転職活動でかなり苦戦。結果会社辞めます、といったときにはまだ決まってなくて、てか2か月くらいで転職が決まるなんてなかなかなく焦りまくったのですが、奇跡的に数社内定いただいてうち一社に転職できました。
よくいろんなところの質問で「鬱病でも転職できるか」「休職中でも転職できるか」などが散見されますが、出来ます。
ただ、いろいろ制限があったりポイントがあるのでそこは別途記載したいと思います。
さて転職先は
・好きなジャンルの事業とタスクだった
・PC持って帰れるうえに海外との仕事も多く24時間ハタラケマスカ?な状態だった
・仕事のパフォーマンス次第でハイパーパワハラが横行していた
と恐ろしくもどM体質の私にはあっている会社だったのかちょくちょく休みつつも半年後には無事働けるようにはなっていました。
そんな会社だから転職でき。。。というご意見はごもっともなのですが、一応ちゃんとした会社でしたのでその辺もまた追って。。。
地獄からの生還【いまここ】
働けるようにはなったものの、お給料が一般大学生の初任給以下。でも仕事内容はバリキャリクラスということもあり、やりがいがあってもお金と体がこのままじゃついていかない現実に直面。
結果、そこからの脱出を図り転職を試みました。
前回の転職とは違い、内定がいくつかもらえて結果、無事世の同い年の平均くらいの収入までジャンプアップして残業が少ない今の会社に落ち着いております。
ただ入る前もトラップがあったりしたのでその辺も別途書けたらなぁと持っています。
ざっと最初の発症から約2年くらい、おかしかった時期含めると3年くらい苦しんでました。
鬱病は再発するし、再発すると繰り返すと言われていますがまさにその通りでした。
ただ、それでもきっかけや準備があればちゃんと戻れる場合もあるので、あきらめず、悲観的になりすぎず、です。
ひとそれぞれ期間はありますが私は鬱からの回復はトライ&エラーを繰り返し約3年かかりました。
いまだったらこうしておけば。と思うことは多々ですがなってみないとわからんので仕方ないかな、と思っています。
今なお怪しいときはあるので、そことうまく付き合う(ごまかす)能力も身に着けました。
今休職と復職のループで終わりの見えない人がいたらこんな人間もいるんだということ片隅に置いておいてもらえると幸いです。
【はじめに】鬱病の経験を記事にしようと思ったわけ。
はじめに・まえがき
はじめまして。ずしおうまると申します。
見ていただいた方にこの場で少しだけ自己紹介と過去を。。。
今は普通の会社員生活を送る30代のおっさんです。
数年前に仕事が原因でうつ病になりまして約3年休職したり復帰してダメになったまた休職してという無限ループにはまってました。
その後、傷病手当がもう出ない、というところに追い込まれて休職のまま転職。
そこがパワハラ・時間外労働当たり前のブラック企業なのにも関わらず何故か社会人としての生活に戻ることができ、現在割とホワイトな会社でぬくぬく生活しております。
まだたまーに怪しいな、と思うときはあるのですがなんとなく上手く普通の生活を保てています。
そんな自分がもしまた壊れた時の備忘録の意味合いもあるのですが、気づいたら今度は周りに同じ状態になっている人間が増えていたので、私自身が戻ってこれたのが一例となれば、と思うのと、鬱の時にそりゃまぁいろいろ困って検索かけたけど出てこないしどうしよう…。と思ったことなど自虐を込めて少し面白おかしく書ければと思い、ここにまとめていくことをしたいと思います。
大事なのは起きて行動して寝るという人間の生産活動ができることです。
うつ病は結果として働くこと、ひどいと生命維持ができないくらい何もできなくなる状態ですが、そこに至るまでのプロセスは多々あって、解決策も人や症状によるものと思っています。自分も含めて周りの人間で苦しんでいる方の少しでも助けや息抜きになればと思います。
前述荷もありますが私の例は一例として受け止めていただければと思いますが、一通り自分のことを書き終えたら周りの方の例や定説などもまとめていけたらな、と思います。
何か思うところや、質問などあれば是非是非コメントやメッセージをください。