ふつーの人間の鬱再生の記録

うつ病から立ち直って早3年。落ち着いて振り返ってみるブログです。誰かの立ち直るきっかけになればと思います。

うつ病にかかる前から回復までの沿革

鬱になってから回復までのプロセスは人それぞれですが一例として私の例をあげておきます。

 簡単に箇条書きで紹介していきます。書き出して困ったところを今後記事ネタにしたいと思います。

 

 

鬱病になる前【予兆】

もともと18時間労働しようが昭和なパワハラ受けようがご褒美と思えるどM体質だったので鬱とは私も周りも無縁だったのですが、当時の上司がどうにもいろんな意味でクラッシャーでした。そこの下で仕事し始めてから半年経過しようという際、当時は気づいてなかったのですが今考えるとおかしな状態になってきていました。

・周りに対してやたら攻撃的になる

・集中力のムラが激しくなる

・ネガティブなことをSNSで発信しまくる

・周りに苛立ちまくる、周りの声や視線がすごく気になりだす

・部屋を全く片づけられなくなる(もともと汚かったが油断するとゴミ屋敷に近くなる)

・全く寝れない。寝付けない。

周りからは言い方がきついだの当時の彼女からもおかしいといわれながらそれにすらかみついて全く自分の状態を理解できてませんでした。

 

鬱病になっちまった【始まり】

上記の状態からまた半年くらい経過したときにはもう完全に発言や態度がやばかったようです。

ようです、というのはその時の記憶がほとんど曖昧で周りから聞いていた状態からしかわかってません苦笑。

とりあえず覚えているのは壊れる前日飲み会に参加して、朝起きたけど布団から出れなくて着替えていくと震えがどんどん出てきて何とか着替えて玄関まで行ったけど震えすごすぎて外出れなくてとりあえず会社に一本電話入れて休んだこと。電話なると震えが止まらなくなって電源切ったこと。気づいたら知り合いに病院連れていかれて鬱と診断されたこと。

そっから一か月とりあえず休みました。

第一休職期【どん底

上記の通り一か月休みました。あんまり記憶がないですがほとんど寝て過ごした記憶があります。今まで寝れなかったのが嘘だと思うくらい寝ました。毎日18時間くらい一日寝ていた気がします。

書いてて思い出しましたが休んでる間上司が家に来てピンポン連打されたときは震えが最高潮に達しましましたw布団にまるまって余計動けなくなったことを覚えています苦笑

会社の対応としては部下の状況把握で大事なのですが、でもあれは辛かったー。

その他はただ彼女がいたので土日はなんとなく一緒にいて助けてもらえていたと思います。。。そのくらい記憶が薄い苦笑

 

負傷復帰からの第二休職期【安らぎ】

休みだして一か月経過し医者からもう一か月延長してもらい少し経ったぐらいだったと思いますが、上司の上の上司から連絡が個人携帯のSMSに入ってきて(会社形態は電源切っていたので)、一度話をしたいと言われ話しました。内容は

・来月から何とか復帰してほしい

・上司がダメなのは理解したので何とかする

・異動も考えるので抱えているプロジェクトの引継ぎとクローズまで何とかしてほしい

の三点だったと思います。

必要とされている!と勘違いしOKしてしまいました。

当時の自分に言いたい。やめとけ、と。

完全に悪手でした。戻ったもののトリガーとなった上司はいるし環境変わっていないし、自分の精神状態もうわべしか回復してない。

おまけに好きな時間に来て好きな時間に帰っていい、と言われましたがそれも罠できっちり勤怠つけられてました笑

とりあえず休みながら上記のノルマを2か月でこなしお役御免で異動となりました。

異動先で新しい上司からしばらく休め、と言われ、やっと働ける!と思っていたけどダメと言われたら仕方ない…ということで再び休職となりました。

でも今考えれば休ませてもらって正解だった思います。

なんせその直後彼女と別れることとなり頑張る理由も失い、もうどうでもよくなっていたので今考えると働いていたらなお最悪な事態になっていた気がしますw

そんなこんなで半年間、ゆっくり朝起きて夜寝ることを心掛けてあとは散歩したり表に出る訓練や日中仕事の代わりに勉強するなどして少しづつ戻る訓練をしていきました。

 

復帰と休職ループ【停滞期】

そんなこんなで半年休んでリハビリ出社から復活しました。リハビリ出社は段階があって

1st phase:会社に来てすぐ帰る→2週間

2nd phase:会社に来てAMまでいる→2週間

3rd phase:定時までいる→2週間

確かこんな感じでこれが実現できて復帰でした。

これが当時の私にはすごい苦痛でした。周りの目が気になって仕方ない。

気にするなと周りに言われても気になって仕方ない苦笑

そんなこんなで復活にこぎつけたのですが、体調の波がやっぱり出ていて休んだりしていたわけですが、ある時立て続けに休んだ時にまた休みなさい。と言われ休むことに。

そしてまた休んで異動して復帰してまた休んで…となりどうすればいいのかわかんなくなっていました。

この辺なんでこうなったか、なぜ辞めなかったのかは別の機会に書こうと思います。

 

休職からの思い切って転職【回復期】

休職して半年近くなったある日、会社の書類で

来月から傷病手当が出ません。

という恐ろしい手紙が来ました。焦りました。すごく焦りました。

病気になってから1年半経過すると傷病手当が出ないという規定があり、それをなくなる直前に把握しました。

もっと早くいって!

とか思いましたがそもそも休む時に書類をもらっていたので文句は言えませんでした。

そんなこんなで復帰か、転職か、実家に帰るか、ホームレスになるか。死ぬか、の3択になったのですが休職半年間のおかげで劇的に状態が安定していたので、復帰か転職かで考えました。

結果、転職を選択。

ただし、休職明けの転職だったのと源泉徴収などで全部ばれるので休んでいたことをオープンにしなきゃいけない転職活動でかなり苦戦。結果会社辞めます、といったときにはまだ決まってなくて、てか2か月くらいで転職が決まるなんてなかなかなく焦りまくったのですが、奇跡的に数社内定いただいてうち一社に転職できました。

よくいろんなところの質問で「鬱病でも転職できるか」「休職中でも転職できるか」などが散見されますが、出来ます。

ただ、いろいろ制限があったりポイントがあるのでそこは別途記載したいと思います。

 

さて転職先は

・好きなジャンルの事業とタスクだった

・PC持って帰れるうえに海外との仕事も多く24時間ハタラケマスカ?な状態だった

・仕事のパフォーマンス次第でハイパーパワハラが横行していた

と恐ろしくもどM体質の私にはあっている会社だったのかちょくちょく休みつつも半年後には無事働けるようにはなっていました。

そんな会社だから転職でき。。。というご意見はごもっともなのですが、一応ちゃんとした会社でしたのでその辺もまた追って。。。

 

地獄からの生還【いまここ】

働けるようにはなったものの、お給料が一般大学生の初任給以下。でも仕事内容はバリキャリクラスということもあり、やりがいがあってもお金と体がこのままじゃついていかない現実に直面。

結果、そこからの脱出を図り転職を試みました。

前回の転職とは違い、内定がいくつかもらえて結果、無事世の同い年の平均くらいの収入までジャンプアップして残業が少ない今の会社に落ち着いております。

ただ入る前もトラップがあったりしたのでその辺も別途書けたらなぁと持っています。

 

ざっと最初の発症から約2年くらい、おかしかった時期含めると3年くらい苦しんでました。

 

鬱病は再発するし、再発すると繰り返すと言われていますがまさにその通りでした。

ただ、それでもきっかけや準備があればちゃんと戻れる場合もあるので、あきらめず、悲観的になりすぎず、です。

ひとそれぞれ期間はありますが私は鬱からの回復はトライ&エラーを繰り返し約3年かかりました。

いまだったらこうしておけば。と思うことは多々ですがなってみないとわからんので仕方ないかな、と思っています。

今なお怪しいときはあるので、そことうまく付き合う(ごまかす)能力も身に着けました。

 

今休職と復職のループで終わりの見えない人がいたらこんな人間もいるんだということ片隅に置いておいてもらえると幸いです。